香港 コロナ感染者急増 10日から店内の飲食 午後6時以降禁止へ

香港政府は、新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて、午後6時以降は店内での飲食を禁じるなど、ことし8月に緩和した規制を再び強化すると発表しました。

香港では先月下旬以降、ダンスの愛好家の集まりを通じて600人以上の大規模な感染者の集団=クラスターが発生するなど、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっています。

新たに確認される感染者は連日、1日100人を上回り、ことし7月に香港政府が感染の拡大を理由に議員選挙の1年延期を決めた頃と同じ水準になっています。

このため香港政府は、8月にいったん緩和した店内での飲食を禁じる措置を、10日から再び強化し、午後6時以降に早めると発表しました。

また、公務員の在宅勤務を進めるほか、3人以上の集まりを禁止する措置に違反した場合の罰金を、これまでの倍以上の5000香港ドル、日本円でおよそ6万7000円に引き上げるとしています。

香港政府は「感染のピークを迎えている状況で、重症化するケースも増えている。医療体制への負担が大きくなっており、厳しい措置が必要だ」として市民に理解を求めました。