ジョン・レノン没後40年 息子ショーンさん語る

ザ・ビートルズの元メンバーで、平和を訴える活動を続けたジョン・レノンが亡くなって40年になるのを前に、息子のショーン・レノンさんがNHKのインタビューに応じ「父の平和と真実のメッセージはいまも、誰にとっても大切で、その音楽を世界に残していきたい」と話しました。

ジョン・レノンは、1960年代から妻のオノ・ヨーコさん(87)とともに、ベトナム戦争などを背景に音楽を通じて平和を訴える活動を続け「イマジン」などの名曲を残しましたが、1980年12月8日にニューヨークの自宅前で銃撃され40歳で亡くなりました。
ことしの12月8日で亡くなってから40年となるのを前に、息子でミュージシャンのショーン・レノンさん(45)が、NHKのオンラインインタビューに応じました。

ショーンさんは、5歳のときに父親を亡くしたことについて「いまでも父の死をなんとか受け止めようとしている。音楽に取り組むことで父の死と向き合い、そのことで自分は救われてきた。音楽を演奏して、新しい曲を知るたびに、父とともに過ごしているように感じてきた」と話しました。

そして、父親と母親について「彼らは、東洋と西洋の壁、人種の壁や文化の壁など、多くの障壁を愛によって超えてきた。彼らが出会った60年代と比べていまでは男女の平等や人種差別の問題について大きく進歩しているが、いま、ジョンとヨーコの物語を知ってもらうのは、より重要になっていると思う」と述べました。

そのうえで、父のジョン・レノンが「イマジン」で歌ったのとは逆に、世界で分断が進む状況に触れながら「父は常に少しでもよくなろうと変化し続けた人なので、今の時代を見たら、かつてとは違うことを考えたと思う。世界はとても複雑で、よくなったことも多くある。『イマジン』は、そんな人類の可能性を信じさせてくれる曲だ。私たちにできることは限られていると考えがちだが、さらによくなれると、大きく夢見ることが大事だと、いつも思い起こさせてくれる。世界には多くの苦難があるが、前向きなことも起きていることを忘れてはいけないと思う」と訴えました。

そして、亡くなってから40年がたち、ジョン・レノンを知らない人も増えているとして「父の音楽とメッセージを世界に残すことは、私にとって重要なことだ。音楽が好きだからとか、自分の父であるからというだけでなく、平和と真実のメッセージはいまも、誰にとっても大切だと思う」と語りました。

ショーンさんはコロナ禍の現在、母親のオノ・ヨーコさんとニューヨーク市から離れて暮らしているということで「私たちも皆さんと同じように“ステイホーム”を余儀なくされているが、毎日、母と顔を合わせて、一緒に朝食をとることはとてもすばらしいことで、コロナ禍でも希望の光はある。家族と多くの時間を過ごせるのは、前向きによいことだと思う」と話していました。