大阪 吉村知事 「大阪コロナ重症センター」徐々に体制整備へ

大阪府の吉村知事は、今月15日から運用を始める新型コロナウイルスの重症患者専用の医療施設、「大阪コロナ重症センター」について、看護師が不足していることから、準備している30床のうちまずは一部での運用とし、徐々に体制を整備していく考えを示しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制がひっ迫するなか、大阪府は、重症患者専用の医療施設、「大阪コロナ重症センター」の運用を今月15日から開始することにしていますが、準備している30床に必要な130人の看護師は確保できておらず、一部については、全国知事会などから派遣されることになっています。

これについて、大阪府の吉村知事は記者団に対し「全国知事会や都道府県の協力と、多くの看護師の皆さんに手を上げていただいたことに感謝したい。自衛隊にも感謝を申し上げたい」と述べました。

そのうえで「この時期に重症病床で働く看護師を130人確保するのは至難の業だ。15日の段階で、どんと開始するという絵そらごとみたいなことはありえない。徐々に体制を整えたい」と述べ、まずは30床のうち一部での運用とし、徐々に体制を整備していく考えを示しました。

また、年末年始の帰省について吉村知事は「おじいちゃんとおばあちゃんに会わないといけないという個別の事情がある場合は、家族で相談してほしい。年末年始はこの状況なので、まずは分散をお願いしたいし、できるかぎり控えてほしい」と述べました。