ダボス会議 新型コロナでスイス開催見送りシンガポールで

世界の政財界のリーダーらが、年に一度スイスに集まって開かれる「ダボス会議」は、新型コロナウイルスの感染状況から、来年5月に予定されていた開催が難しくなったとして、かわりにシンガポールで開かれることになりました。

「ダボス会議」として知られる世界経済フォーラムの年次総会は、毎年1月、スイス東部の山あいの町ダボスに各国政府のトップや企業の経営者らが集まって開かれていましたが、ウイルスの感染拡大を受けて来年は開催を5月に遅らせ、会場もスイス中部の別の町に移すことにしていました。

これについて主催者側は7日、来年5月の段階でも参加者や受け入れ側の安全を確保することは難しいと判断して、スイスでの開催を見送り、感染状況が比較的落ち着いているシンガポールで5月13日から16日まで開くことを明らかにしました。

ヨーロッパでは同じ7日、来年6月にフランスのパリ郊外で開催予定だった世界最大規模の航空ショーも中止が発表されました。

航空ショーの主催者側は「来年6月の段階ではワクチン普及の効果はまだ十分ではないだろう」と話していて、来年の半ばになってもヨーロッパで大規模なイベントを開くことが難しい現状が浮き彫りになっています。