新型コロナワクチンの接種 イギリスで8日から開始へ

イギリスでは、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が8日から始まります。接種が行われる病院では、準備作業が進められています。

イギリスでは、ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が8日から始まります。

このワクチンは一定期間、保存するためにはマイナス70度前後の低温での管理が必要で、ロンドンがあるイングランドでは、接種は当面、設備の整った50の病院で行われます。

ワクチンは接種が行われる病院に運び込まれていて、担当者はワクチンが入ったケースを冷凍庫に入れた後、適切な温度が設定されているかを確認していました。

このワクチンは、2回の接種が必要で、接種を受けた人は3週間後に予定される2回目の接種の日付を記したカードを受け取るということです。

ワクチンの接種は、80歳以上の高齢者や高齢者施設の介護職員、それに一部の医療従事者が優先して受ける予定です。

また、高齢者施設の入居者については、ワクチンの温度などを適切に管理できることが確認されれば、施設で接種が受けられる見通しです。

接種予定の男性「機会に恵まれありがたい」

ワクチンの接種を受けることになっているという87歳の男性は、「普通ではない危機的な状況が続き、本当に心配だった。人々が病気になり、亡くなり、何が起こっているのかわからなかった。ワクチンによってこの状況の終わりがみえてきたことにほっとしている」と話しました。

そのうえで、「ワクチン接種の機会に恵まれたことをありがたく思っている。緊張もしていないし、心配もしていない」と期待感を示しました。