鳥インフル 6県で相次ぐ 殺処分は過去最多 海外の流行が影響か

11月以降、鳥インフルエンザは、香川県の養鶏場で感染が確認されて以降、合わせて6つの県の18の養鶏場で発生していて、殺処分は高病原性の鳥インフルエンザでは最多を更新し、230万羽に上る見通しです。

農林水産省は今シーズン異例のペースで発生が相次ぐ背景として、海外での流行が影響しているとみています。

高いレベルでの警戒が求められる高病原性の鳥インフルエンザで、これまで殺処分が最も多かったのは、2010年から2011年にかけて宮崎県や三重県など9つの県で相次いだ際の、およそ183万羽でした。

ところが、今シーズンは香川県、福岡県、兵庫県、宮崎県、奈良県、広島県の6つの県で発生が相次ぎ、殺処分は1か月で過去最多を上回り、230万羽に上る見通しとなっています。

検出されている鳥インフルエンザウイルスは致死率が高い高病原性の「H5N8型」で、農林水産省は、発生が相次ぐ背景には、海外での流行があるとみています。

ウイルスを運ぶのは渡り鳥で、営巣地のシベリアから世界各地に運ばれます。

ヨーロッパでは昨シーズン、ポーランドやハンガリーなど東ヨーロッパを中心に流行し、いったん収まりましたが、ことし10月以降にはドイツやオランダ、イギリスやデンマークなど広い範囲に拡大し、先月末の時点で13か国で養鶏場や野鳥などからウイルスが検出されています。

また、アジアでは日本や韓国、それに中東のイランやイスラエルでも検出されています。

国の研究機関がウイルスの遺伝子を解析したところ、国内で検出されているウイルスはヨーロッパで検出されているものと近いことが分かっていて、渡り鳥が夏に営巣地のシベリアにウイルスを持ち込み、越冬のため各地に飛来することで、感染が広がっているとみられています。