都内のコロナ入院患者 確保の病床の70%超に 過去最高に迫る

東京都内の新型コロナウイルスの入院患者は、6日までの3日連続で過去最多を更新し、7日、初めて1800人を超えました。都が確保した病床に占める入院患者の割合は6日時点で70%を超え、これまでで最も高かった夏のいわゆる「第2波」の時の71.3%に迫っています。

東京都が入院患者の正確な人数を公表するようになったのはことし5月12日で、いわゆる「第1波」で最も多かったのは5月12日の1413人でした。

その後は減少し、最も少なかった6月20日には204人まで減りましたが、7月ごろから増加に転じて、いわゆる「第2波」でのピークは8月11日の1710人でした。

その後、11月上旬にかけては1000人前後で推移していましたが、中旬以降は再び増加傾向となり、6日に初めて1800人を超え、1856人となりました。

入院患者は6日までの3日連続で過去最多を更新しています。

都が確保した病床に占める入院患者の割合も徐々に高くなり、6日は70.3%でした。

この割合が最も高かったのは、「第2波」で入院患者が最多だった8月11日の71.3%で、6日はこれに迫っています。

都は、重症の患者用の50床を含む360床を新たに確保して、合わせて3000床にするよう医療機関に要請しているほか、症状が軽い人や無症状の人向けの「宿泊療養施設」も活用し、病床のひっ迫を防ぎたい考えです。

「高齢者や基礎疾患ある40~50代の感染増」

都の担当者は「重症化するリスクの高い65歳以上の高齢者の感染が増えていることが、入院患者の増加の要因の1つだ。さらに、若い人よりも基礎疾患のある40代と50代の人の感染が多くなっていることも背景にある」と話しています。

また、「夏のいわゆる『第2波』では若い人が多かったので、入院患者はそこまで増えなかった。今後は患者を増やさず減らしていくことが大事だ。酒を提供する飲食店などの営業時間の短縮や『Go Toトラベル』の自粛の効果を見ていきたい」と話していました。