中国 11月の輸出額 去年同月比21%余の増加 6か月連続プラス

中国の先月の輸出額は、去年の同じ月と比べて21%余りの大幅な増加となり、6か月連続でプラスとなりました。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中で、マスクや電子機器の輸出が伸びたことなどが要因だとみられます。

中国の税関当局が7日に発表した、先月の貿易統計によりますと、輸出と輸入を合わせた貿易総額は4607億2000万ドルと、去年の同じ月と比べて13.6%増えました。

このうち輸出額は2680億7000万ドルと21.1%の大幅な増加となり、6か月連続でプラスとなりました。

これは、ヨーロッパやアメリカなどで新型コロナウイルスの感染が再び拡大している中で、マスクや医療機器の輸出が伸びたほか、世界的なテレワークの広がりを背景に、パソコンなどの電子機器の輸出が引き続き増加していることなどが要因だとみられます。

また、輸入額は1926億5000万ドルと4.5%の増加で、3か月連続のプラスとなりました。

中国経済はほかの主要な国に先駆けて回復に転じていて、輸出も好調さが続いている形ですが、当局はこのところの人民元の元高傾向やほかの国での感染拡大の影響に懸念も示しています。