医療ひっ迫 旭川市が北海道に自衛隊の看護師派遣要請を依頼へ

新型コロナウイルスの感染者の集団、クラスターの発生が相次ぎ医療体制がひっ迫しているとして、北海道旭川市は、道に対し自衛隊に看護師の派遣を要請するよう7日にも依頼することを決めました。

旭川市では、「慶友会吉田病院」や「旭川厚生病院」など医療機関や福祉施設でクラスターが相次ぎ、看護師が不足して医療体制がひっ迫する事態となっています。

このため、旭川市は7日朝、対策本部会議を開き、市内の医療現場をめぐる現状を「災害」と認定し、道に対し、自衛隊に看護師の派遣を要請するよう依頼することを決めました。

災害派遣は、『公共性』や『緊急性』、『非代替性』が認められる場合に都道府県知事の要請に基づいて行われるもので、旭川市は今回の事態がそれにあたるか、道や政府と調整を進めていました。

道は、旭川市からの依頼を受けて陸上自衛隊北部方面隊に対し、派遣要請を行う方針です。

自衛隊への派遣要請めぐっては吉田病院が鈴木知事に対し、11月25日付けの文書で、「市内の医師会レベルで対応できる事態ではなく、自衛隊以外に『代替』しうる手段が見当たらない」などとして、看護師の派遣など自衛隊の支援を要請していました。