韓国 コロナ感染者増 ソウルなど首都圏の規制 8日から強化へ

韓国では新型コロナウイルスの1日当たりの感染者が600人を超えて、ことし3月の水準まで増えており、韓国政府はソウルなどの首都圏について、集会や行事の参加者をこれまでの半数の50人未満に制限するなど、規制をさらに強化することを決めました。

韓国政府によりますと6日の1日に確認された新型コロナウイルスの感染者は615人で、このうち首都ソウルが最も多く244人、隣接するキョンギ(京畿)道が156人など、ソウルなどの首都圏を中心に感染が広がっています。

こうした状況の中、韓国政府は6日、首都圏について8日から3週間、ソーシャルディスタンスを確保するための5段階の規制措置のレベルを上から2段階目に引き上げ、規制をさらに強化すると発表しました。
集会や行事の参加者はこれまでの半数の50人未満に制限され、大型スーパーや映画館などの営業は午後9時までとなります。

韓国では、先月上旬には1日当たりの感染者数が2桁の日もありましたが、ここにきてことし3月の水準まで感染者が増えていて、チョン・セギュン(丁世均)首相は「最大の危機に直面している。国民の不便を考えると心が重いが、今の危機を乗り越えてこそ、平穏な日常を少しでも早く取り戻すことができる」と述べ、協力を求めました。