インドネシアからの技能実習生 8か月遅れで来日 茨城 神栖

新型コロナウイルスの影響で来日できずにいた外国人技能実習生19人が、予定より8か月余り遅れて、職場となる茨城県神栖市の漁協に到着し、漁業の仕事のスタートに向けて寮生活を始めました。

神栖市のはさき漁協では、6年前からインドネシア人の外国人技能実習生を受け入れてきましたが、ことしは4月に来日予定だった技能実習生19人が新型コロナウイルスの影響による入国制限で来日できなくなりました。

入国制限が10月に緩和されたことを受けて、先月22日に来日した実習生は、成田市内のホテルでの2週間の待機を終え、6日、バスで神栖市に到着しました。
実習生は出迎えた関係者に一礼し、「こんにちは」とあいさつしたあと、漁協が用意した寮に入り、洗濯機やお風呂の使い方などについて指導を受けました。

実習生のカジヤ・タカ・ヒシャさん(19)は「来ることができて安心しました。これから日本語の勉強と仕事を一生懸命頑張りたいです」と話していました。

はさき漁協の宮本聡総務課長は「入国が遅れたことは致し方ないと思いますが、日本語の勉強や地域との交流などに力を入れていきたい」と話していました。

実習生は今後、2か月にわたって日本語や漁業の講習を受けたあと、来年2月から巻き網漁船などに乗って、イワシやサバの漁に従事することになっています。