塩化ビニル製使い捨て手袋 輸入関税 来年度は暫定的にゼロに

政府は、新型コロナウイルスの影響で医療現場などで需要が急増している塩化ビニル製の使い捨て手袋について、来年度は輸入にかかる関税を暫定的にゼロにする方針を決めました。

財務省によりますと、塩化ビニル製の使い捨て手袋は、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、医療や介護などの現場で世界的に需要が急増していて調達価格が上昇しているということです。

国内で使われている塩化ビニル製の手袋は、ほぼすべて輸入されていて、このうち、80%近くを占める中国からの輸入分には4.8%の関税が課されているということです。

こうした状況を踏まえて、財務省は医療現場の負担を和らげるため、塩化ビニル製の手袋の輸入にかかる関税をゼロにすることが適当であるとしています。

ただ、価格の上昇が一時的なもので終わる可能性があることや、国内でも生産に乗り出す動きが出ていることから、関税をゼロにするのは、来年度の暫定的な措置とする方針です。

政府・与党は今月とりまとめる税制改正大綱に盛り込み、来年の通常国会に必要な法案を提出する方針です。