回転ずしやハンバーガーチェーン 都心の駅近くに出店の動き

新型コロナウイルスの影響が続く中でも、売り上げが堅調な回転ずしやハンバーガーチェーンの中には都心の駅の近くなどへの出店を増やし、新たな客層の開拓や持ち帰りの需要を取り込もうという動きが出ています。

回転ずしチェーン大手のくら寿司は、東京の渋谷や新宿などで来年10月までに新たに6店舗を出店する計画です。

これまでは郊外の幹線道路沿いに店舗を展開していましたが、新型コロナウイルスの影響で都心で居酒屋などの撤退が相次ぐ中、空き店舗を利用して都心への出店を増やし、会社員などの客層を開拓するねらいです。
田中信副社長は「これまでは家賃や物流コストが高く出店できなかった場所へもさらに出店したい」と話しています。

日本フードサービス協会によりますと、外食業界のことし10月の売り上げは去年の同じ月と比べて5.7%減少していますが、回転ずしやハンバーガーチェーンなどのファストフードの業態は1.8%伸びていて比較的堅調です。

外食業界では回転ずしのスシローも、駅の構内などに持ち帰り専門の小型店の出店を計画しているほか、モスバーガーやファミリーレストランのデニーズも東京 新宿に持ち帰りの専門店を設けていて、都市部への出店を強化する動きが出ています。