サンフランシスコ 新型コロナ感染拡大で新たな外出制限命令

アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないなか、西海岸のサンフランシスコ市は医療体制が機能不全に陥るのを防ぐ必要があるとして、市民の外出を制限する新たな命令を出しました。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、3日に報告されたアメリカ国内の死者は2879人とこれまでで最も多くなり、感染拡大に歯止めがかからない状態が続いています。

こうした中、サンフランシスコ市は4日、入院患者の増加によって医療体制が機能不全に陥るのを防ぐ必要があるとして、周辺の自治体と共同で市民の外出を制限する新たな命令を出しました。

命令は今月6日の夜から順次適用され、小売店は客の数を収容可能人数の20%までに制限されるほか、レストランは持ち帰りや宅配に限って営業が認められるということです。

サンフランシスコがある西部カリフォルニア州では、使用可能なICU(集中治療室)の病床の割合が15%を下回った地域に州政府が外出を制限する命令を出すことにしていますが、サンフランシスコ市ではより早い対応が必要だとして前倒しで命令を出しました。

ブリード市長は記者会見し「命令を遅らせればそれだけ患者が増え、感染を抑えることが難しくなる」と述べ市民に理解と協力を呼びかけました。