バングラデシュ政府 ロヒンギャを無人島に移送開始 国連は懸念

バングラデシュ政府は、隣国ミャンマーから逃れてきたイスラム教徒の少数派、ロヒンギャの人たちを無人島に移送し始めました。島は、サイクロンで浸水するおそれがあると指摘され、国連は、移送は難民の自由な意思に基づいて行わなければならないと懸念を示しています。

バングラデシュの難民キャンプには、3年前にミャンマーから逃れた70万人を超えるロヒンギャの人たちが生活していて、バングラデシュ政府はベンガル湾の沖合にある無人島に住宅などを整備し、10万人を移送する計画です。

バングラデシュ政府は4日、南部コックスバザールの難民キャンプに身を寄せるロヒンギャの人たちを段階的に無人島に移送する決定をし、まず、1600人余りを移送したことを明らかにしました。

国連などは、この島がサイクロンで浸水するおそれがあると懸念し、これまで、移送は見送られてきましたが、政府は、島の安全性を強調したうえで、キャンプの極度の混雑を解消するために移送したと説明しています。

また、政府は難民は自主的に島に移ったとしていますが、ロヒンギャの男性はロイター通信の取材に対し「3日前に家族がリストに載っていると聞き逃げましたが、捕まって連れてこられました」と話していて、国連は、移送の自主性についても改めて懸念を示しています。