マスク着けない客 タクシーへの乗車拒否を国が認可 大阪

タクシーの利用者が理由なくマスクの着用を拒否した場合、運転手が乗車を断ることができるルールの変更を、国が関西の19のタクシー事業者に認めたことがわかりました。国は先月、東京のタクシー事業者にも同様の認可をしていて、新型コロナウイルスの影響が続くなか「安全で安心な公共交通機関を持続させるため理解をお願いしたい」としています。

関西の2府4県にある20のタクシー会社とおよそ1300の個人タクシーの事業者は、新型コロナウイルスの影響が続くなか、運転手が利用者にマスクの着用を求めても理由なく拒否された場合、乗車を断ることができるようルールの変更を申請しています。

国土交通省近畿運輸局は、運転手だけでなく、次に乗車する利用者の感染防止策になるとしてこのうち大阪、兵庫、京都の19の事業者について、4日、条件付きで乗車拒否を認めました。

国土交通省は先月、同様のルール変更を東京都内の事業者に認めていますが、関西では初めてで、今後ほかの事業者についても随時審査が終わりしだい認可を出すことにしています。

酒に酔ってマスクを着けず大声で話す客がいて不安だとの相談が多数寄せられているということで、国土交通省近畿運輸局は、新型コロナの影響が続くなか「安全で安心な公共交通機関を持続させるため理解をお願いしたい」としています。