バスケBリーグ2部 2チームの外国人選手 コロナ待機守らず練習

バスケットボール男子、Bリーグ2部の西宮ストークスの外国人選手3人が来日の際、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために国が求めている14日間の待機期間を守らずに、練習に参加していたことが分かりました。Bリーグは社会的信用を毀損する行為だとして西宮ストークスをけん責の処分としました。

国は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、海外から入国した人は、指定した場所で14日間待機し、不要な外出をしないように求めています。

しかし、兵庫県西宮市を拠点に活動するBリーグ2部の西宮ストークスは、ことし9月から10月にかけて、所属するアメリカ人とセネガル人の選手合わせて3人が羽田空港から来日したあと、待機期間が終わる前に練習に参加させていたということです。

3選手は入国の2日後から6日後には練習に参加していたということで、チームは「隔離期間中だと分かっていたが選手のコンディション維持のために早期に練習に参加させた」としています。

Bリーグは「感染を拡大させかねない行為でバスケットボール界全体の信頼を毀損し社会の信頼を失わせた」として4日、西宮ストークスをけん責の処分としたほか、3選手を厳重注意としました。

チームは、3選手を今後も試合に出場させるか検討するとしています。

西宮ストークスの運営会社の渡瀬吾郎社長は「誤った判断でリーグやクラブ、関係者に多大な迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今後は信頼を守ることを第1に正当な判断をすることを心がけます」とコメントしています。

また、同じくBリーグ2部の茨城ロボッツも外国人選手2人が来日した際、新型コロナウイルス対策として国から求められている14日間の待機期間中にチーム練習などに参加させたとして、Bリーグからけん責の処分を受けました。

Bリーグによりますと、茨城ロボッツは所属する外国人選手2人が海外から日本に入国した際、国から求められている14日間の待機期間中に、チーム練習に参加させ、このうち1人は練習試合にも出場していたということです。

これについてBリーグは「政府に相談することなく、安易にクラブ独自の解釈で練習や試合に参加させており、感染対策についての認識が極めて甘い」などとしてチームを4日、けん責の処分としました。

茨城ロボッツの山谷拓志社長は「誤った認識のもと対処してしまった。処分を厳粛に受け止め、このようなことが二度とないよう取り組んでまいります」とコメントしています。