韓国 新型コロナ感染者 3月以来初600人超 ソウル市 規制強化へ

韓国では、1日あたりの新型コロナウイルスの感染者が、ことし3月以来、初めて600人を超え、首都ソウル市は午後9時以降、大型スーパーや映画館の営業を禁じるなどの規制の強化を発表しました。

韓国政府によりますと、3日新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、629人と、ことし3月上旬以来、初めて600人を超え、このうち首都ソウルでは、これまでで最も多い295人となりました。

これを受けて、ソウル市は4日、5日から2週間の期限で規制の強化を発表しました。

それによりますと、博物館や図書館など1200以上の公共施設が終日、運営を休止するほか、公共交通機関は午後9時以降、運行を30%減らすとしています。

さらに、すでに飲食店に対して行っている午後9時以降の店内での飲食禁止に加えて、大型スーパーや映画館なども営業ができなくなるということです。

市長の権限を代行しているソ・ジョンヒョプ(徐正協)副市長は「絶体絶命の危機を迎えている。午後9時以降、ソウルを止める決断をした。必要最小限の経済、社会活動をのぞいて、移動と活動を中断するための緊急措置だ」と説明しました。

また、ソウル市内では4日、労働組合などによる集会が複数の場所で開かれましたが、警戒にあたった警察官が感染対策を理由に集会が禁じられているとして、参加者に中止を呼びかけました。