コロナ危機克服へ“団結した世界”実現を 菅首相がビデオ演説

新型コロナウイルスへの対応をめぐり、菅総理大臣は、国連の特別総会でビデオ演説し、「危機を乗り越えるべく『団結した世界』を実現しなければならない」と訴えたうえで、WHO=世界保健機関の検証や改革に協力していく考えを示しました。

国連では、新型コロナウイルスへの対応をめぐって特別総会が開かれており、菅総理大臣は4日、ビデオ演説を行いました。

この中で、菅総理大臣は「今回の危機は、国際社会の連帯の必要性を改めて想起させた。この危機により『分断された世界』ではなく、危機を乗り越えるべく『団結した世界』を実現しなければならない」と訴えました。

そのうえで「とりわけ国連は、すべての関係者が建設的に関与し、透明性をもって連携する場だ」と指摘し、国連の関連機関であるWHO=世界保健機関がより危機に対処できるよう検証や改革に協力していく考えを示しました。

また、菅総理大臣は、感染症の危機を克服するため多国間の協力を重視しているとして、各国が複数のワクチンを共同購入する国際的な枠組みへの資金の拠出や、特許を管理する国際的な枠組みを通じた治療薬の供給などに取り組んでいく考えを示しました。