新型コロナ ヨーロッパ各国がワクチン接種に向け準備急ぐ

フランス政府は、新型コロナウイルスのワクチンについて、重症化のリスクの高い高齢者施設の入所者などから接種するとした計画を発表しました。ヨーロッパでは、イタリアやスペインも計画を発表し、各国がワクチンの接種に向けた準備を急いでいます。

EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局は、アメリカの製薬大手ファイザーがドイツのビオンテックと共同開発しているワクチンと、アメリカの製薬会社モデルナが開発中のワクチンについて、条件付きで使用を認めるかどうか審査していて、ファイザーのワクチンについては遅くとも今月末には結論が出る見通しです。

これを前にフランスでは3日、カステックス首相らが会見し、ワクチンの接種について、高齢者施設の入所者や職員など、感染や重症化のリスクの高い人を優先し、その後、それ以外の高齢者や医療従事者に段階的に広げるなどとする計画を発表しました。

フランス政府は、ファイザーやモデルナなどから合わせて1億人分のワクチンの供給を受ける計画で、EUの規制当局が速やかに承認すれば来月から接種を始められるとしています。

このうち、最初に供給が見込まれるファイザーのワクチンについてはマイナス70度前後の低温での管理が必要なことから、各地の主要な病院などで管理し、そこから配送するとしています。

カステックス首相は「ワクチンの到来は、ウイルスとの闘いの中で大変重要な1歩だ」と述べ、積極的な接種を呼びかけました。

ワクチンをめぐっては、スペインも高齢者施設の入所者を優先するなどとする計画をまとめたほか、イタリアは来年春から大規模な接種を行う計画を明らかにしていて、各国が準備を急いでいます。