新型コロナ「非常事態」の大阪「太陽の塔」など赤く点灯

新型コロナウイルスの重症患者の急増で大阪府が独自に設けた「大阪モデル」で「非常事態」を示す赤信号を初めて点灯させることを決め、これを受けて大阪 吹田市の万博記念公園にある「太陽の塔」も3日夜、赤くライトアップされました。

「太陽の塔」は、通常、日没から午後11時まで、白い光でライトアップされていますが、大阪府が「大阪モデル」で赤信号を初めて点灯させることを決め、府民の意識を高めてもらおうと、3日夜、赤色に変えられました。

午後8時に担当の職員のボタン操作で明かりの色が赤に変わると、塔の中心にある「太陽の顔」が険しい表情で浮かび上がりました。

「太陽の塔」はこれまで、「大阪モデル」で「警戒」を示す黄信号になったことし7月12日から、1か月余りにわたって黄色くライトアップされましたが、新型コロナウイルスに関連して赤色になるのは初めてだということです。

通天閣も赤色でライトアップ

「大阪モデル」の赤信号が点灯したことを受けて、大阪のシンボル通天閣も赤色でライトアップされました。

午後8時ちょうど、3万を超えるLEDが一斉に点灯し、通天閣は赤色の光で浮かび上がりました。

通天閣では当面、午後4時45分から午後9時まで、赤色のライトアップを続けることにしています。
通天閣が大阪モデルに関連してライトアップされるのはことし8月以来で、赤色になるのは初めてです。

通天閣観光株式会社の高井隆光社長は「本当は赤色を点灯したくなかったが、通天閣が少しでも皆さんの注意喚起となってコロナ終息につながってほしい」と話していました。