感染確認の2人と連絡取れず 集団感染の物流倉庫 千葉 船橋

千葉県船橋市は、新型コロナウイルスの大規模な集団感染が発生した物流倉庫で2人の従業員の感染が確認されたにもかかわらず、連絡が取れなくなっていたことを明らかにしました。

船橋市によりますと市内にある物流倉庫会社「デイリートランスポート」ではことし10月から先月にかけて従業員106人の集団感染が確認されました。

このうち20代の男性従業員2人について船橋市は10月25日に感染が判明したにもかかわらず、その後、連絡が取れなくなっていたことを明らかにしました。

船橋市などによりますと、感染が判明したあと保健所や会社が電話やSNSなどを通じて連絡を続けましたが接触できず、検査結果を伝えられなかったということです。

感染の確認から10日余りたって連絡がつき、会社が2人に感染について伝えましたが、この間の行動などについては分かっていないということです。

このほか検査の対象となっていたものの、連絡がつかないなどの理由で検査できなかった従業員も54人にのぼるということです。

関係者によりますと、働いていた人の中には外国籍のため日本語での会話が難しい人もいたということです。

船橋市保健所は「連絡が取れなかった間に感染が広がった可能性は否定できず望ましくない事例だが、できることはやったと認識している。同じことが起こらないよう対応を検討していきたい」と話しています。