東京都 新型コロナ 533人感染確認 65歳以上の高齢者89人と最多

東京都内では3日、新たに533人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、このうち65歳以上の高齢者は89人と、これまでで最も多くなりました。医療機関や老人ホームで高齢者に感染が広がるケースが相次いでいて、都の担当者は「一層の警戒と感染防止対策の徹底を呼びかけたい」としています。

東京都は3日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて533人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が15人、
▽10代が31人、
▽20代が114人、
▽30代が93人、
▽40代が89人、
▽50代が81人、
▽60代が32人、
▽70代が36人、
▽80代が33人、
▽90代が9人です。

このうち65歳以上は89人で、これまでで最も多くなりました。

533人のうち、
▽およそ47%に当たる249人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ53%の284人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。

厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が、半数以上となる126人で、
次いで、
▽「施設内」が60人、
▽「職場内」が16人、
▽「会食」が9人などとなっています。

家庭内と施設内は、いずれも、これまでで最も多くなりました。

このうち施設内では、医療機関や老人ホームで感染が広がるケースが相次ぎ、半数近くの28人は、70代以上だということです。

都の担当者は「最近は、高齢者の感染が確認される施設が増えてきている。一層の警戒と感染防止対策の徹底を呼びかけたい」と話しています。

これで、都内で感染が確認されたのは、合わせて4万2344人になりました。

重症患者 54人

一方、都の基準で集計した、3日時点の重症の患者は、2日より5人減って54人でした。

死亡した2人 医療機関で感染 それぞれ基礎疾患あり

また、都は、これまでに感染が確認されていた70代の男性2人が、死亡したと明らかにしました。
2人は、医療機関で感染し、それぞれ基礎疾患があったということです。
都内で死亡した人は、500人を超えて、合わせて501人になりました。

入院患者は1685人 自宅療養者は1050人

東京都によりますと、都内で、3日までに感染が確認された4万2344人のうち、入院中の人は、2日より56人増えて1685人です。

入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は、2日より5人減って54人でした。

都は3日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は、2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は、2日より84人増えて1050人で、これまでで最も多くなりました。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は、2日より4人増えて725人でした。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、2日より61人増えて714人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は、3万7669人となっています。