東京都の人口 4か月連続減 コロナでリモートワーク定着 影響か

東京都の人口、11月1日現在で推計1396万人と前の月より7300人あまり減りました。4か月連続の減少となり、専門家は新型コロナウイルスの影響でリモートワークが定着し、都心を離れる人が増えたことなどが背景にあると分析しています。

東京都によりますと、11月1日現在の都内の人口は推計で1396万3751人でした。

前の月と比べると7300人あまり、率にしておよそ0.05%減りました。

「東京一極集中」が続き、ことし5月1日現在の推計で都の人口は初めて1400万人を超えましたが、6月から減少傾向に転じ、8月以降は4か月連続で減り続けています。

地域別では、23区で前の月より7700人あまり、率にしておよそ0.08%減少した一方で、市では485人、0.01%増えています。

また、ことし10月に東京からほかの道府県に転出した人は都内に転入した人より2900人あまり多く、「転出超過」となっています。

「転出超過」も4か月連続です。

人口問題に詳しいみずほ総合研究所の岡田豊主任研究員は「新型コロナをきっかけにリモートワークが定着し、都心にいる必要がないと感じ離れる人が増えている。東京一極集中に変化の兆しがみられ、今後もこの傾向は続くとみられる」と話しています。