生活保護申請 9月は1万8000件余 4月以来の前年比増加に

ことし9月の生活保護の申請件数は1万8000件余りで、去年の同じ時期と比べてことし4月以来の増加となったことが厚生労働省のまとめで分かりました。厚生労働省は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中で年末年始にかけてさらに増加するおそれがある」としています。

厚生労働省によりますと、ことし9月に生活保護が申請された件数は、全国で1万8998件で、去年の同じ月と比べて333件、率にして1.8%増えました。

生活保護の申請件数が去年の同じ月より増えたのはことし4月以来です。

また、生活保護の受給を新たに始めた世帯は、9月は1万6613世帯で去年の同じ月より577世帯、3.6%増えています。

厚生労働省は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中で貯蓄がなくなり生活に困窮する人が増えている可能性がある。年末年始にかけてさらに増加するおそれがある」としています。

生活保護を受けている世帯は、9月の時点で全国で163万5754世帯と去年の同じ月とほぼ同じでした。

最も多いのは「高齢者世帯」で90万3012世帯と全体の55.5%に上っていて、このうち9割以上を1人暮らしの高齢者が占めています。