東京都 新型コロナ専用医療施設を公開 12月16日に運営開始

東京都が府中市に整備した、新型コロナウイルスに感染して軽症か中等症の人が入院できる専用の医療施設が、12月16日の運営開始を前に、報道機関に公開されました。

都は、府中市にある「旧都立府中療育センター」を改修し、新型コロナウイルスに感染して入院が必要な軽症か中等症の患者を受け入れる専用の医療施設として整備しました。

12月16日から運営を始めるのを前に、2日、施設の内部を報道機関に公開しました。

施設には100床のベッドが準備され、それぞれの部屋にはウイルスが外に広がらないよう内部の気圧を低くできる装置が整備されています。
また、施設では介護が必要な高齢者や日本語が話せない外国人などほかの病院では対応が難しい人を積極的に受け入れるため、通常の医療体制と比べて看護師の人数を倍にして対応するほか、58の言語に対応できる音声翻訳機6台を用意したということです。

施設は当面、100床のうち32床で入院患者を受け入れることにしていて、ほかの医療機関の負担軽減につなげたい考えです。

施設を運営する都立多摩総合医療センターの近藤泰児院長は、「少しでも地域の医療機関の助けになれるよう務めを果たしていきたい」と話していました。