入国者や帰国者に公共交通利用自粛4か国語で呼びかけ 成田空港

成田空港検疫所は新型コロナウイルスの感染対策として、海外からの入国者や帰国者に、空港から公共交通機関を使って移動しないよう、呼びかけていますが、利用者が相次いでいるとして、日本語と英語に加えて新たに中国語や韓国語でも呼びかける取り組みを2日から始めました。

政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海外からの入国者や帰国者に、空港から公共交通機関を使わずに各自で車両を手配して移動するよう要請していますが、金銭的な負担が大きいことなどから成田空港では鉄道や高速バスを利用する人が相次いでいます。

このため、成田空港検疫所では先月から始めた日本語と英語で利用を控えるよう呼びかけるアナウンスに、2日からは新たに中国語と韓国語を加え、4か国語で呼びかける取り組みを始めました。

これは、30日から中国との間でビジネス関係者などの往来が再開されたことなどを踏まえ、空港の利用者が多い国の言語で呼びかけることにしたもので、検疫所は3つのすべてのターミナルビルで15分ごとにアナウンスを流して徹底を図りたいとしています。

成田空港からの移動手段をめぐっては、このほか、空港に乗り入れる鉄道に入国者専用の車両を設けることも検討されています。