北海道 奥尻島 新型コロナ感染拡大 飲食店が閉店 影響広がる

北海道の奥尻島では新型コロナウイルスの感染が拡大し、多くの飲食店が店を閉じるなど影響が広がっているということです。

奥尻町によりますと、奥尻島では1日までに町の職員8人を含む20人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されています。

観光シーズンではないものの、フェリーを利用して仕事などで島を訪れる人がいて、北海道南部の江差町の乗り場では体温測定器が設置され、船内の消毒作業も、こまめに行われるようになったということです。

奥尻島に住む60代の女性は「今後も感染者が増えるかもしれないので不安です。外を出歩かないようにしています」と話していました。

また、奥尻島観光協会によりますと、島内では多くの飲食店が店を閉じているということで井口和広事務局長は「ウイルスへの警戒感から人通りはかなり少なく、飲食店の多くは昼も夜も開いていません。高齢の人は自分が感染しないか不安が大きく、買い物にも出かけられないと話す人もいます。感染対策をきちんと取るしかない」と話していました。

奥尻町では30日、役場の庁舎などを閉鎖しましたが、PCR検査を受けた職員の多くが感染していないことが確認できたとして、1日から教育委員会が入る海洋研修センターを除いて役場の業務を再開し、町民の感染対策などにあたっているということです。