ネット通信量 感染拡大前と比べ大幅増 通信速度維持など対策を

新型コロナウイルスの影響でテレワークの導入が進み、国内のインターネットの通信量が大幅に増えていることから、総務省の有識者会議は来年5月をめどに、安定した通信を維持するための対策を、報告書にとりまとめることになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークの導入が進み、自宅でテレビ会議をしたり、動画を見たりする人が増えたことを背景に、国内のインターネットの通信量は大幅に増えています。

総務省は、このまま通信量が増えれば、通信速度が落ちることも懸念されるとして、1日に専門家による有識者会議の初会合を開き、対策について議論を始めました。

会合では、新型コロナウイルスの感染拡大のあとの国内のネットの通信量は、拡大前と比べて6割程度、増えたことが報告されました。

出席者からは「コロナによって、いろいろなサービスが通信に依存せざるをえなくなっている」といった意見が出されました。

有識者会議は今後、通信事業者からの聞き取りなどをもとに課題を整理し、来年5月をめどに、通信速度の維持など、品質を確保するための対策を報告書にまとめることにしています。