新型コロナ 重症者対策強化を確認 菅首相 中川医師会長と会談

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、菅総理大臣と日本医師会の中川会長が会談し、人工呼吸器などを必要とする重症者が、今後、さらに増えることが予想されるとして、連携して対策を強化していくことを確認しました。

会談は、総理大臣官邸で昼食をとりながら、およそ1時間、感染防止のために、マスクを付けたまま行われました。

この中で、中川会長は「新型コロナウイルスの感染が広がる中、医療現場や医療提供体制がひっ迫している」と報告し、人工呼吸器などを必要とする重症者が、今後、さらに増えることが予想されるとして、対策を強化する必要性を指摘しました。

また、中川会長は「Go Toキャンペーン」について、「非常に重要な経済対策だが、3つの密を丁寧に避けることを徹底するなど、感染予防意識を持つことが大事だ」と述べました。

これに対し、菅総理大臣は重症者の増加に備えた対策について「全力でやる」と述べ、連携して対策を強化していくことを確認しました。

中川会長は記者団に対し「非常に有意義な意見交換ができた。早め早めの対応で、感染はコントロール可能だ」と述べました。

一方、中川会長は、75歳以上の医療費の窓口負担の引き上げについて、会談では話題にならなかったとしたうえで「高齢者が医療機関を受診して支払う負担が2倍になるので心配だ。どうしても2割にするのであれば、限定的な範囲にとどめてほしい」と述べました。