東京都 新型コロナ 重症者ベッド200床確保を医療機関に要請へ

東京都は、新型コロナウイルスの重症の患者向けのベッドを、今よりさらに50床増やして200床確保するよう、近く、都内の医療機関に要請することになりました。

都内では、都の基準で集計した重症の患者が増えていて、11月30日時点で70人と、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは、最も多くなりました。

東京都は、重症の患者向けのベッドを現在、150床確保していますが、さらに50床増やし200床確保するよう近く、都内の医療機関に要請することになりました。

また、重症患者向けも含めた全体のベッド数を、現在の2640床から360床増やして3000床確保するよう、あわせて要請します。

重症患者向けのベッドの確保について、都は、11月16日に300床の確保を視野に入れて準備するよう医療機関に通知していました。

今回の200床の要請は、ベッドの「準備」をお願いするものではなく、実際に確保を求めるものです。

「準備」段階の要請と同じ300床の確保を求めなかった理由について、都は「新型コロナウイルス以外の患者の医療体制を圧迫しないよう考慮した」としています。