「スペインかぜ」大流行乗り越え開催 アントワープ五輪企画展

今から100年前に「スペインかぜ」の世界的な大流行を乗り越えてベルギーで開催されたアントワープオリンピックの企画展が日本オリンピックミュージアムで始まりました。

この企画展はアントワープ大会から100年になったことを記念し、JOC=日本オリンピック委員会が開きました。

アントワープ大会は、1920年に第1次世界大戦からの復興の途上にあったベルギーで行われたオリンピックで、大会前に大流行し世界で少なくとも5000万人が亡くなったと推計されている「スペインかぜ」を乗り越えて開催されたことでも知られています。

企画展では、こうした経緯を経て大会が開催されたことに加え、世界の「連帯」を象徴的に示すため開会式での「オリンピック旗」の掲揚や選手宣誓、平和の象徴としてはとを空に放つことなどがこの大会で初めて実施されたことを写真や文章で紹介しています。

また、日本選手と大会とのつながりを示す資料として、マラソンに出場した金栗四三が日本の母や妻に送った手紙なども見ることができます。

JOCの山下泰裕会長は、セレモニーであいさつし「ウイルスの脅威にさらされている中で、来年の東京大会が開催できるのか危ぶむ声も数多く聞かれている。今の状況に似ている100年前、復興と再生のためにアントワープ大会が開催されたことを日本の多くの方々に伝え、多くのことを学ぶ必要がある」と述べました。

この企画展は来年2月末まで開かれます。