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年末恒例の顔見世興行前に伝統の「まねき上げ」京都 南座

京都の南座で行われる年末恒例の顔見世興行を前に、舞台に立つ歌舞伎俳優の名前を書いた看板を掲げる伝統の「まねき上げ」が行われました。
「まねき上げ」は、京都市東山区の南座で顔見世興行に出演する歌舞伎俳優の名前などを書いた「まねき」と呼ばれる看板を劇場の正面に掲げる、江戸時代から続く伝統行事です。1日は作業員たちがロープを使い、人間国宝の片岡仁左衛門さんなどの「まねき」を掲げました。

そして47枚の「まねき」がそろうと、南座の支配人が劇場に向かって清めの塩をまき、興行の無事と成功を祈りました。

例年、「まねき上げ」は事前に日程を公表して行ってきましたが、ことしは見物する人が大勢集まって、新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ごうと、日程は公表せずに行ったということです。

京都市内に住む70代の女性は「まねきが上がっているのを見ることができてうれしいです。毎年、まねきを見ると年末になったと感じます」と話していました。

ことしの顔見世興行は、12月5日から19日まで行われる予定です。

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