都議会開会 小池知事 “短期間の集中的な対策で感染抑えたい”

東京都議会の定例会で、小池知事は新型コロナウイルスについて、「これ以上の感染拡大は何としても阻止しなくてはならない」と述べ、飲食店などへの営業時間短縮の要請に理解と協力を求め、短期間の集中的な対策で感染を抑えたいという考えを強調しました。

東京都議会の定例会が30日開会し、小池知事は所信表明で「都内では今、感染が急速に拡大している。特に重症化リスクの高い高齢の新規陽性者数が増加し、重症者数も高い水準で推移するなど予断を許さない状況だ。最前線で働く医療従事者の負担を抑えるため、これ以上の感染拡大は何としても阻止しなくてはならない」と述べました。

そして、現在、1日当たり最大でおよそ6万8000件の検査体制を整え、重症者用のベッド300床の確保を視野に入れて患者の受け入れ体制を強化しているなどと説明しました。

また、小池知事は、島しょ部を除く23区と多摩地域の、酒を提供する飲食店とすべてのカラオケ店を対象に営業時間を午後10時までに短縮するよう要請していることに理解と協力を求めたうえで、「この正念場を早期に乗り越えるため、『感染対策短期集中』の覚悟であらゆる対策を講じていく」と述べ、短期間の集中的な対策で感染を抑えたいという考えを強調しました。

都は、今回の定例会に、年末年始も診療を行う医療機関への協力金などを盛り込んだ総額2300億円余りの今年度の補正予算案を提出し、成立を目指しています。