日中の課題を議論するフォーラム 茂木外相が往来再開を歓迎

日本と中国の有識者が、日中の課題について議論するフォーラムが東京都内で開かれ、茂木外務大臣がメッセージを寄せ、両国の間でビジネス関係者などの往来が30日から再開されたことを歓迎しました。

このフォーラムは、日本の民間団体「言論NPO」などが両国の有識者らを招いて毎年行っています。

今回は新型コロナウイルスの影響で、日中の間の交流はオンラインで行われます。

日本側からは茂木外務大臣がメッセージを寄せ、沖縄県の尖閣諸島の周辺海域で中国当局の船が航行を繰り返していることについて、先週の日中外相会談のやり取りに言及し「わが国の強い懸念を伝え、中国側がこうした行動をとらないよう申し入れた」と強調しました。

また、政府が新型コロナウイルス対策の入国制限措置を緩和する一環として、11月30日から中国との間で、短期滞在と長期滞在、双方のビジネス関係者などの往来を再開させたことについて「困難な状況ではあるが、人的交流の促進に資することを期待している」と歓迎しました。

中国 王毅外相もビデオメッセージ

これについて、中国の王毅外相もビデオメッセージで「新型コロナウイルスの影響を受けるなか、経済活動の再開についての協力を加速させ、経済の回復の重要な基礎となると信じている」と述べました。