名古屋 営業時間短縮要請の初日 居酒屋では21時に閉店作業

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、愛知県は29日から、名古屋市中心部の一部の飲食店とカラオケ店に、営業時間の短縮などの要請を始めました。要請に応じた居酒屋では、ふだんより早い午後9時に、店を閉める作業に追われていました。

愛知県は、29日から、名古屋市中区の錦と栄の一部地域にある、接待を伴う飲食店と、酒類を提供する飲食店やカラオケ店に対し、営業時間の午後9時までの短縮などを要請しています。

初日の29日夜、要請に応じた居酒屋では、午後8時半になると店員が客に対して飲み物の最後の注文を取っていました。

ふだん、この店では、日曜日は午前1時まで営業していますが、29日夜は午後9時になると、店員たちが客が使ったテーブルをアルコールで消毒をしたり、店先に出しているのれんを片づけたりして、閉店作業に追われていました。

愛知県による営業時間の短縮などの要請は、来月18日まで続きます。

居酒屋の店長、伊藤大賀さんは「営業時間の短縮を受け入れたのは、感染者が増えてきたのが大きな要因です。12月は居酒屋にとって『祭り』のような時期で、アルバイトを多くしたりコースを考えたりと、宴会の予約を得るための取り組みも行っていたので、非常に残念な気持ちです」と話していました。