長野 塩尻市のテーマパーク閉園 入場者減 コロナが追い打ち

新型コロナウイルスの影響で入場者数が落ち込んだ長野県塩尻市のテーマパークが29日、21年の歴史に幕を下ろし、多くの人が閉園を惜しみました。

長野県塩尻市にあるテーマパーク「チロルの森」は、自然豊かなオーストリアのチロル地方をイメージして平成11年にオープンし、動物とのふれあいやアトラクションなどが幅広い世代に親しまれてきました。
しかし、オープン当初年間およそ37万人いた入場者が年々減っていたうえに、新型コロナウイルスの影響で大型連休中に休園したことなどが追い打ちとなり、29日で閉園することになりました。

閉園時間が近づくと、ゲート付近にスタッフや動物が並び、帰る人たちを見送り、夕方5時にゲートのシャッターが閉められて21年の歴史に幕を下ろしました。
訪れた地元の女性は「子どものころからの思い出がなくなるのは寂しく本当に残念です」と話していました。
「チロルの森」支配人の片岡宏一さんは「緊急事態宣言や夏場の感染拡大によって県外からのお客さんが減ってダブルパンチを受けてしまった。新型コロナウイルスの影響がここまで長引くとは思わなかったので残念です」と話していました。