競馬 ジャパンカップ アーモンドアイ 芝のG1で9勝目 有終の美

競馬のG1レースジャパンカップは、このレースでの引退が決まっている1番人気のアーモンドアイが、コントレイルとデアリングタクトという無敗の3冠馬2頭との争いを制して優勝し、芝のG1で歴代最多となる9勝目を挙げて有終の美を飾りました。

東京・府中市の東京競馬場で行われたジャパンカップは、日本の馬として芝のG1で歴代最多の8勝を挙げているアーモンドアイと、ことしのクラシックレースで無敗で3冠を達成したコントレイル、それに、史上初めてひん馬で無敗の3冠に輝いたデアリングタクトの3頭の争いに注目が集まりました。

芝2400メートルで行われ、15頭が出走したレースは、序盤、6番人気のキセキが大きく逃げる展開となりました。

最後の直線で1番人気のアーモンドアイが先頭に立つと、残り100メートルは、追い上げるコントレイルとデアリングタクトとの争いとなりました。

それでも最後はアーモンドアイが3冠馬2頭の追い上げを振り切って2分23秒0のタイムで優勝し、2着にコントレイル、3着にデアリングタクトと前評判通りの結果になりました。

アーモンドアイは、このレースで引退することが決まっていて、日本の馬として芝のG1での歴代最多優勝記録を「9」に伸ばして有終の美を飾りました。

アーモンドアイに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、「すばらしい脚を見せてくれた。今までで一番強い馬だと思う」と話していました。

払戻金は、
▼単勝が2番で220円、
▼枠連は2番ー4番で350円、
▼馬連は2番ー6番で330円、
▼馬単は2番ー6番で610円、
▼3連複は2番ー5番ー6番で300円、
▼3連単は2番ー6番ー5番で1340円、
▼ワイドは2番ー6番が170円、2番ー5番が190円、5番ー6番が220円でした。

アーモンドアイとは

アーモンドアイは、5歳のひん馬、メスの馬で馬名は「美しい女性の目の形」を意味します。

父親も母親も日本で活躍しともにG1レースで勝っています。

特に父親のロードカナロアは、圧倒的なスピードを持ち味に短距離のレースを中心に勝利を重ね、G1レースでは海外の2勝を含め通算6勝を挙げました。

その高い能力をアーモンドアイも受け継ぎ、先行からの抜け出しや後方からの一気の追い込みと力を自在に発揮でき、距離も1600メートルから2400メートルまで幅広く制し対応力もあります。

今月1日には秋の天皇賞でも優勝して芝のG1の勝利数を「8」に伸ばし、日本の馬が35年間更新していなかった最多勝利の記録を塗り替えました。

アーモンドアイは、今回のジャパンカップが最後のレースとなり引退することが決まっています。

おととしのジャパンカップを制した際のタイムは2分20秒6。

これは芝2400メートルの世界レコードとも報じられるほどの好タイムでした。

歴史に残る名馬が、相性のいいレースで芝のG1、9勝目を挙げまた1つ記録を伸ばして有終の美を飾りました。

ひん馬初の無敗の3冠 デアリングタクト 初めての敗戦

デアリングタクトは、2017年に北海道日高町で生まれたひん馬、めすの馬です。

生まれた年の競り市では買い手がつかず、その翌年に1200万円で落札されました。

将来を見込まれた競走馬の落札価格が1億円を超えるケースも多くある中、幼いころの評価は決して高くありませんでした。

北海道の広大な牧場で、鹿の群れやときには熊も現れるという野生に近い環境の中、“夜間放牧”などで身を守ろうとする体力や精神力が養われ、競走馬としての基礎を築きました。

その後、JRA=日本中央競馬会のトレーニング施設に移ってからは最後の直線で見せる持ち味の強烈な末脚を身につけました。

去年11月のデビュー後は、2連勝したあと、ことし4月の「桜花賞」、5月の「オークス」、それに10月の「秋華賞」の3つのG1レースをすべて制しデビュー5連勝。

ひん馬として初めて無敗での3冠を達成しました。

「ジャパンカップ」は、デアリングタクトにとって年上の馬との初めての対戦。

雄の馬とのレースも去年のデビュー戦以来となることから、無敗で3冠を達成した3歳ひん馬が、どれだけ実力を発揮できるのか大きな注目を集めていましたが初めての敗戦を喫しました。

親子初 無敗の3冠 コントレイル 初めての敗戦

コントレイルは、2017年に北海道新冠町で生まれた雄の馬で、父は15年前の2005年に無敗で3冠を成し遂げたディープインパクトです。

「飛ぶようだ」と言われた父の走りを受け継ぎ、担当する矢作芳人調教師も「どぎもを抜く瞬発力」と語るような終盤に見せる猛烈なスピードが持ち味です。

デビューした去年は、2歳馬だけのG1レースなどをすべて勝って注目を集めました。

3歳馬となったことしは、4月の「皐月賞」、5月の「日本ダービー」、それに先月の「菊花賞」の3つのクラシックレースをいずれも1番人気ですべて制し、デビューから7連勝で親子としては初めて無敗での3冠を達成しました。

「ジャパンカップ」は、コントレイルにとって、年上の馬と対戦する初めてのレースでした。

父、ディープインパクトは、無敗での3冠を達成した直後となるレースの有馬記念で4歳馬に次ぐ2着に終わり、国内レースで、唯一の負けを経験していることなどから、コントレイルがどのようなレースをするか大きな注目を集めていました。

コントレイルは、競馬史に残る史上初のレースで強敵相手に初めての敗戦を喫しました。