新型コロナ 時短要請受けた居酒屋から不安の声も 東京 渋谷

東京都が28日から酒を提供する飲食店などを対象に営業時間を短縮する要請を始めたのを受け、28日夜、都内の居酒屋は、早めに店を閉める対応などに追われていました。

このうち、渋谷区にある居酒屋では、通常は、週末は午前2時まで営業していますが、都からの要請をうけて28日夜は午後10時に閉店しました。

この店ではこれまでも外出自粛や営業時間の短縮の要請が行われるたびに、受け入れてきたということです。

その結果、店の月の売り上げは去年の半分以下に減りましたが、10月は客足が7割程度まで回復したところだったということで、店主はこれから忘年会など1年間で最も売り上げが伸びる時期に、営業時間を短縮することに不安を感じているといいます。

店主の鵜沼憲宏さんは「やっと2、3週間前にお客さんが戻ってきて、日常が戻ってきたところで感染者が増え、予約の入りが悪くなりました。せっかく光が見えたところで突き落とされた思いです」と話していました。

そのうえで「こういう状況の中でも来ていただけるお客様もいる。感染症対策をとりながら安心して食事を提供できる場所をつくっていきたい」と話していました。