新型コロナ 寒さ厳しくても鉄道車両の窓開け徹底を 国交省

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、国土交通省は、窓が開く鉄道の車両では、暖房と同時に空調による換気ができない車両もあるとして、寒さが厳しいときも、窓を開ける感染防止対策を徹底するよう呼びかけています。

国土交通省や大手鉄道各社によりますと、鉄道は、省令などで窓が開く車両には換気できる空調の設置を求めていないため、空調がついていない車両があり、また空調をつけていたとしても、暖房と同時に使うことができない仕組みになっている車両が多く、首都圏では、大手鉄道会社の半数以上で、暖房と同時に空調による換気ができないということです。

このため、横浜市の京急電鉄は、暖房と換気を同時に行うことができるように、制御システムの改修を進めているほか、JR東日本では、空調が一定の温度以下では自動で外気を取り入れない仕組みになっているため、車掌が手動で空調を動かし、外気を取り入れる回数を増やしているということです。

特急列車など、窓が開かない構造の車両については、暖房と空調が併用できるということです。

国土交通省は、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、寒さが厳しくても窓を開けるとともに、時差出勤などで混雑を避けることやマスクの着用など、感染防止対策を徹底するよう呼びかけています。