「Go Toトラベル」大阪出発自粛で温泉街では不安の声も 鳥取

「Go Toトラベル」をめぐり、政府が大阪市を出発地とする旅行の自粛を呼びかけたことを受けて、大阪市を含む関西方面からの宿泊客が多い鳥取県米子市の温泉街では不安の声が聞かれました。

米子市の皆生温泉は砂浜ぞいに旅館が建ち並ぶ観光地で、地元の旅館組合によりますと、年間40万人の宿泊客のうち大阪市を含む関西方面からが4割程度を占めています。

ことしは新型コロナウイルスの影響で休業する旅館も出ましたが、「Go Toトラベル」などの効果で10月からは客足が例年並みに戻ってきているということです。

温泉街で旅館を経営している皆生温泉旅館組合の柴野清組合長はこの冬にかけてカニ料理プランなどで関西方面からの誘客に力を入れています。ところが、この1週間ほど全国的に感染が拡大する中、温泉街ではキャンセルが出始めていて、今回の旅行自粛の呼びかけに伴う影響の拡大を心配しているということです。

柴野組合長は「大阪は大きな客層なので旅行の自粛要請にショックを受けている。今後の対策として、地元の利用客へのPRなどを考えたい」と話していました。