東京都 新型コロナ 新たに561人感染確認 2日連続の500人超

東京都は28日、都内で新たに561人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。また、都の基準で集計した28日時点の重症の患者は27日より6人多い67人と、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなり、都は、「50代以上の感染者が先月の2倍に迫る勢いで急激に増えている」と指摘しています。

東京都は28日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて561人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では
▽10歳未満が12人
▽10代が31人
▽20代が132人
▽30代が102人
▽40代が90人
▽50代が83人
▽60代が50人
▽70代が37人
▽80代が20人
▽90代が4人です。

1日の感染の確認が500人を超えるのは2日連続で、27日の570人に次いで、これまでで2番目に多くなりました。

これで都内で感染が確認されたのは4万人を超えて、合わせて4万210人になりました。

561人のうち、およそ45%にあたる251人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ55%の310人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く125人、
次いで、
▽「職場内」が41人、
▽「施設内」が23人、
▽「会食」が16人などとなっています。

このうち家庭内では、男性が47人、女性78人で、外での活動や会食の機会などが多い男性が家庭に持ち込むケースが多いとみられるということです。

このほか、先週21日からの3連休で旅行に出かけて感染したケースなどが報告されているということです。

都は、「無症状が129人と過去最多となった。検査数が増えていることも
感染者が増えている要因だと思うが、これ以上、感染を拡大させないために
短期集中的に感染を減らす取り組みをしてほしい。50代以上の感染者が
先月の2倍に迫る勢いで急激に増えていて、会食や家庭内での感染を増やさないことが重症者を増やさないことにつながると思う」と話しています。

一方、都の基準で集計した28日時点の重症の患者は27日より6人増えて67人です。6日連続の増加となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

また、28日死亡が確認された人はいませんでした。

小池知事「重症者の伸び早い」

東京都の小池知事は、新型コロナウイルスの重症の患者が6日連続で増加していることについて、記者団に対し、「きょうは67人で、このところの重症者の伸びは早いものがある。高齢の方々は、特に不要不急の外出をできるだけお控えいただきたい」と述べました。

そのうえで、「きょうから酒を提供する飲食店には夜10時までの営業時間の短縮をお願いしている。ぜひ協力をお願いしたい」と改めて呼びかけました。

また、「『Go Toトラベル』の一時停止などについて詳細が分からない部分があるので、具体的な内容について所管の省庁に照会をした。国からの回答を見て今後の対応を考えていきたい」と述べました。

小池知事は、これまで、「Go Toトラベル」の一時停止などを政府に求めるかどうかについて、「旅行者の『出』と『入り』をセットで考えていく必要があろうかと思う。だからこそ国が判断するべきだ」と述べ、都は、国に要請する立場にはないという考えを示しています。