新型コロナ感染拡大で医療現場のひっ迫 全国で深刻化

新型コロナウイルスの感染拡大で、「医療現場のひっ迫」が全国で深刻化しています。「病床の使用率」が25%以上になった都道府県は、前の週から6つ増えて15となりました。

厚生労働省によりますと、11月25日の時点で新型コロナウイルスに感染して入院していた人は全国で合わせて7826人でした。18日からの1週間で1800人余り、率にして32%増えています。

確保しているベッドが、どこまで埋まっているかを示す「病床の使用率」は40の都道府県で増加しました。

最も高かったのが
▽兵庫県の68%、
次いで
▽大阪府が55%、
▽北海道が47%、
▽埼玉県が44%、
▽愛知県が43%などとなっています。

政府の分科会は、感染状況を4つのステージに分類し、このうち医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標について「病床の使用率が25%以上」としていますが、該当する都道府県の数は、前の週の9から15に増加しました。

また、増加率が最も高かったのは
▽三重県で25ポイント増えて37%に、
次いで
▽兵庫県が24ポイント増えて68%、
▽静岡県が18ポイント増えて39%などとなっています。

すぐに使えるベッドに限って計算すると、病床の使用率がさらに上昇する地域もあり、実態はより深刻とみられます。