吉村府知事「Go Toトラベル」大阪市出発地自粛に同意

「Go Toトラベル」をめぐり菅総理大臣は、感染が拡大している大阪市と札幌市を出発地とする旅行について、事業の利用を控えるよう呼びかけました。大阪府の吉村知事は記者団に対し「国と協力して感染拡大を抑えないといけない」と述べ、政府の方針に同意する考えを示しました。

「Go Toトラベル」をめぐり菅総理大臣は、政府の対策本部で感染が拡大している大阪市と札幌市を出発地とする旅行について、事業の利用を控えるよう呼びかけるとともに、キャンセル料の負担が生じないよう措置を講じる考えを示しました。

これについて、大阪府の吉村知事は27日夜、記者団に対し「府としても国と協力して感染拡大を抑えないといけないという思いだ。来月15日までの間、大阪市からの出発については利用の自粛を市民にお願いしたい」と述べ、政府の方針に同意する考えを示しました。

そのうえで「最終的には国の事業なので、それに従い協力していくが、キャンセル料などは市民の不利にならないように、国に要望している」と述べ、キャンセル料などの負担が生じないよう、政府に対応を求めていく考えを示しました。

また、記者団が、今後、大阪府以外の地域との往来の自粛を呼びかける考えがあるかどうか質問したのに対し「現時点としては考えていないが、重症患者用の病床の使用率が70%に達したときが、1つの判断基準値だと認識している」と述べました。