日本政策金融公庫 中間決算 損益6600億円余 過去最大の赤字

政府系金融機関の日本政策金融公庫の、今年度の中間決算は、最終的な損益が6600億円余りと、過去最大の赤字になりました。新型コロナウイルスの影響から、中小企業が融資を返済できなくなるリスクに備え、費用を積み増したためです。

日本政策金融公庫が発表した、ことし9月までの半年間の決算によりますと、最終的な損益は6631億円の赤字となり、中間決算としては過去最大の赤字になりました。

新型コロナウイルスの影響から、中小企業が融資を返済できなくなるリスクに備え、関連する費用を大幅に積み増したためです。

一方、公庫は、新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業などに対して、10月末までに、およそ69万件、金額にしておよそ11兆8000億円の融資を実行、または実行を決めたことも明らかにしました。

中間決算で最終赤字を計上したあとも、財務の健全性に問題はないとしていて、感染拡大で中小企業の資金ニーズが一段と強まることも予想される中、引き続き、民間の金融機関と連携しながら資金繰りを支援していく方針です。