東京 営業時間短縮要請 “短期集中で感染抑えて” 小池知事

東京都の小池知事は、28日から酒を提供する飲食店などに営業時間の短縮を要請することについて、「ダラダラやっていると余計に時間がかかるので、だからこそ、ここは集中的に心がけてほしい」と述べ、要請を行う来月17日までの20日間、集中的な対策を行って感染の拡大を食い止めたいという考えを示しました。

東京都は28日から、島しょ部を除く23区と多摩地域の酒を提供する飲食店とカラオケ店に対し、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請します。

期間は来月17日までの20日間で、都は、全面的に応じた事業者に一律40万円の協力金を支給します。

小池知事は27日の記者会見で「年末の稼ぎ時に『店を夜10時で閉めてください』というのは心苦しいが、会食などを通じて家にウイルスが持ち込まれることを考えると、10時で終了していただきたい」と述べ、理解を求めました。

また、「重症者の命を救うことに集中したい。陽性者はこれからも増えるおそれがある。それを防ぐために皆さんとの連携で進めていく」と述べ、協力を呼びかけました。

そして、「店側と利用者側の対策をセットでやらなければならない。ダラダラやっていると余計に時間がかかるので、だからこそ、ここは集中的に心がけてほしい。短期集中、20日間で抑えていきたい」と述べ、要請を行う期間に集中的な対策を行って感染の拡大を食い止めたいという考えを示しました。

小池都知事「『Go Toトラベル』は国が判断すべきだ」

東京都の小池知事は「Go Toトラベル」について「人の動きが明らかに増えているのは事実で、他県からの流入も多く、その逆もある」と述べました。

また、記者から「東京を対象から外すべきと国に進言しないのか」と問われると、「旅行者の『出』と『入り』をセットで考えていく必要があろうかと思う。だからこそ国が判断するべきだ」と述べ、都は、国に要請する立場にはなく、今は進言しない考えを示しました。

このほか、「全国的なものだからこそ国が考えるべきだ。最初からそういう設計ではなかったのか」と述べました。