福島第一原発 処理水タンク “増設すべきか検討必要” 経産相

東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法について、梶山経済産業大臣は、記者会見で「適切なタイミングで政府として責任を持って結論を出したい」と述べるとともに、水をためるタンクを増設すべきか検討する必要があるという考えを示しました。

福島第一原発で出るトリチウムなどを含む水をめぐっては、ことし2月、国の小委員会が基準以下の濃度に薄めて海か大気中に放出する方法が現実的だとする報告書をまとめ、政府が処分方法の検討を進めています。

これについて、梶山大臣は、27日の閣議後の会見で「いつまでも方針を決めずに先送りはできない。丁寧な議論とのバランスを取りつつ、適切なタイミングで政府として責任を持って結論を出したい」と述べました。

その一方で、水が毎日、140トン前後増え続けていることについて、梶山大臣は「敷地がひっ迫する中で水が日々増加していることを踏まえれば、タンクの建設の要否については処分方法と合わせて検討する必要がある」と述べ、水をためるタンクを増設すべきか検討する必要があるという考えを示しました。

今後の見通し

福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水をめぐり、東京電力はことし末までタンクの建設を進め、137万トンまで保管できるとする現行の計画を示しています。

トリチウムなどを含む水は、1日に140トン前後のペースで増え、今月19日現在で、タンクにたまっている水は123万トン余りとなっています。

これは、去年8月に示した見通しよりも2万トンほど少なく、増加するペースは緩やかになっていますが、東京電力はトリチウムなどを含む水の増加は、雨の降り方に左右されるとして、タンクが満杯になるのは、再来年の夏ごろになるとの見通しを維持しています。

東京電力は、新たなタンクの建設計画を示していませんが、これ以上のタンクの増設ができないわけではないとしたうえで「廃炉を着実に進めるためには、必要な施設を計画的に建設していくことが必要だ。敷地の制約があることから発電所の敷地を、どう有効活用するか、デブリ関連施設や使用済み燃料の一時保管施設などを含めて、敷地全体の活用を検討する必要がある。今後、決定される政府方針を踏まえ、総合的に勘案し、慎重に検討していく」としています。