東京都 新型コロナ 3人死亡 過去最多570人感染確認 重症者61人

東京都は27日、1日の人数としてはこれまでで最も多い570人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。先週からの3連休中に感染したケースも報告されていて、都は「来週にかけてどの程度の影響があるか注視したい」と話しています。

東京都は27日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて570人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の人数としては、今月21日の539人を上回って、これまでで最も多くなりました。

また、都が感染を確認するのは、検査の実施からおおむね3日程度かかるということですが、3日前の今月24日は検査数が9864件とこれまでで最も多くなっています。

年代別では
▽10歳未満が14人、
▽10代が33人、
▽20代が147人、
▽30代が120人、
▽40代が76人、
▽50代が67人、
▽60代が47人、
▽70代が39人、
▽80代が22人、
▽90代が4人、
▽100歳以上が1人です。

このうち65歳以上の高齢者は86人でこれまでで最も多くなりました。

570人のうち、およそ39%にあたる224人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ61%の346人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く108人、
次いで
▽「施設内」と「職場内」がそれぞれ37人、
▽「会食」が8人などとなっています。

このうち、家庭内では10歳未満から80代までで、感染が確認されています。

40代の男性から高齢の母親と妻、それに小学生の子ども2人に感染が広がったケースがあったということです。

このほか、先週21日からの3連休中に旅行やゴルフに出かけた人が、同行した知人から感染したケースなどが報告されているということです。

都の担当者は「3連休明けで検査数が増えたことで、きょうの感染の確認が多くなった面はある。連休中に感染したケースも報告されていて、来週にかけてどの程度の影響があるか注視したい」と話しています。
これで都内で感染が確認されたのは、合わせて3万9649人になりました。

月ごとの感染の確認をみると、今月は27日までで8567人に上り、8月の8125人を上回って最も多くなりました。
一方、都の基準で集計した27日時点の重症の患者は、26日より1人増えて61人です。

5日連続の増加となり、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。
また都は、これまでに感染が確認されていた60代と80代の女性、それに90代の男性の合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。

都内で死亡した人は合わせて488人になりました。

重症患者は1人増えて61人に

東京都によりますと、都内で27日までに感染が確認された3万9649人のうち、入院中の人は26日より122人減って1504人です。
入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は、26日より1人増えて61人でした。

都は27日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は27日より30人増えて768人でした。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は26日より21人減って719人でした。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は26日より75人増えて752人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は、3万5418人となっています。