福島第一原発1号機 燃料プールへの大型がれき落下防止対策終了

福島第一原子力発電所1号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しに向け、東京電力は壊れたクレーンを含めた、大型のがれきのプールへの落下を防ぐ一連の対策を終えました。

水素爆発で原子炉建屋の上部が吹き飛んだ福島第一原発1号機の使用済み燃料プールには、今も392体の核燃料が入ったままですが、プールの上部には重さが161トンあるクレーンが折れ曲がったまま残っていて、プールへの落下が懸念されています。

このため、東京電力は、クレーンの落下を防ぐ対策を行い26日、映像を公開しました。

作業はレールを設置し、自走式の台車をクレーンの折れ曲がった部分の真下まで移動させます。

そして、台車の上のポリエステル製のバッグの中にモルタルを充填し、クレーンに密着させて、固定します。

現場は放射線量が高いため作業はすべて遠隔で行われました。

これでクレーンを含め大型のがれきがプールに落下するのを防ぐ一連の対策が終わり、今後は建屋全体を覆うカバーを設置し、早ければ2027年度からプールから燃料を取り出す計画です。

東京電力の黒崎裕一さんは「作業はやり直しができない一発勝負だったが、うまくいってよかった。燃料の取り出しに向けて礎を築くことができた」と話していました。