空気入れ代わるまで45秒 エアコン活用の換気 タクシーに要請

タクシーでの感染防止対策として、エアコンの外気を取り入れる機能を使うのが効果が高いとして、国土交通省は、タクシーの業界団体を通じて、エアコンを活用した換気の徹底を要請しました。

国土交通省は神戸市にある理化学研究所などが、最新のスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーションで、タクシーの感染防止対策について改めて検討しました。

シミュレーションは、運転手と乗客2人、運転席側と後部座席との間に間仕切りを設置し、窓を閉めたという想定でエアコンの効果を分析しました。

それによりますと、外気を車内に取り入れる機能を活用すると、車内の空気は1分半程度で外気と入れ代わり、1人当たりの換気量はオフィスの2倍から3倍程度確保されていることがわかりました。

風の量を最大にすると、車内の空気が外気と入れ代わるまでの時間は、半分の45秒程度になります。

乗客がせきをしたという条件では、飛まつはマスクをすると、していない場合の3割程度まで減りました。
これを受けて国土交通省は、タクシーの業界団体を通じて、エアコンの外気を取り入れる機能の活用の徹底と、マスクの着用を運転手に徹底し乗客にも協力を求めるよう要請しました。

担当者は「寒さで窓を開けることが厳しいときも、エアコンを活用した換気を徹底してほしい」としています。